肯定も否定もそれぞれの視点がある。幅広い視野で物事を捉え自らの考えを深める。そこが、英語ディベートの魅力。

  全国高校生英語ディベート大会に沖縄県代表として出場した経験を持つ那覇国際高校「英語ディベート部」の皆さんに話を伺った。この大会で採用される形式は、4人1チームで論題に対して根拠資料を収集・研究し、肯定派・否定派に分かれて対戦。肯定側が肯定である根拠を述べたあと、否定側からの質疑応答を受ける。その後、否定側からの立論、肯定側からの質疑応答、というようにそれぞれの立場からのアタックとディフェンスを通してジャッジがどちらのチームがより論理的で説得力が高いか?を判定して勝敗を決める大会だ。その時の論題は「日本政府は原発を廃止すべきである・是か否か」調べれば調べるほど、それぞれの考え方があり、その奥深さを実感したという。
 論題への取り組み方はブレーンストーミングからはじまる。賛成・反対、二つの観点から想定される事柄を調べていって何が一番アライメントになるか?を導き出すものだ。まだ知らない生徒や保護者も多いであろうこの「英語ディベート」の部活へ興味を持ったきっかけを聞いてみた。「海外生活が長かったので英語は話せたのですが、アカデミックな言葉が使えなかった。自分の英語力をもっと高めたかった。調べ物をすることが好きなのも影響した。」
知念さん)」「入学当初は英語が全く話せなかったがALTの先生の勧めで気付いたら入部していた。笑(當間さん)」苦労した点については、ディベートの模擬試合でのスピーチを構成するまでに資料集めに数ヶ月という時間を費やす点だという。また、「欲しいエビデンスがなかったり、英語はある程度は話せても相手に伝えることが難しかった。(玉城さん)」英語が話せるだけでなく、資料に基づいた客観的且つ論理的スピーチでなければ相手に伝わらない点がディベートの難しさなのだ。肯定・否定それぞれの立場にたって半年くらいかけてようやく立論がまとまっていくまさに思考のデザイン・クリエイティブ作業だといえる。「新しい気づきがあり視野が広がる。そこが魅力」だと3人はいう。英語に興味を持つ後輩たちへは、英語ディベートは「一見難しそうに感じるが英語ができなかった私でもできたので是非チャレンジして。(當間さん)」
 この春からは大学へ進学する3人の将来の目標は、「国際貿易の不平等を改善できるような研究を(知念さん)」「日本の相対的貧困をなくせるような仕事に携わりたい(當間さん)「金融の世界を通して人々に幸せを(玉城さん)」英語をスキルに世界へ羽ばたくそれぞれの将来が楽しみである。

沖縄県立那覇国際高等学校
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