「いま、興南が面白い。」
次世代リーダーを育成する中高一貫校、興南学園の学びはどんなもの?
第1回 ハイサイ教室 & 学校説明会
・小学生対象の体験授業
8月4日(日)興南中学にて、「第一回ハイサイ教室」と「学校説明会」が開催された。ハイサイ教室とは、小学生が興南中の授業を体験出来るイベントで、多くの小学生と保護者が参加した。科目は理科と社会、夏休み期間ということもあり、自由研究のヒントとなる授業だった。 社会の授業は、これまでの一般的な自由研究のスタイルである「調べる」→「まとめる」という「調べ学習」からレベルアップした「課題を考える」→「調査・分析」→「考察・提案」という「探究型学習」を提案。この日は「やんばるが世界遺産になること」についてのグループ学習を行った。正解のないテーマについて考察し、自分の意見を周りに伝えることが目的であり、これはAIの時代に生き抜くために大切な力となるという。 理科の授業は小さなガラスビーズとペットボトルで顕微鏡を作る実験で、顕微鏡の歴史や顕微鏡の仕組みなどの講義からスタート。講義といっても教壇から一方的に情報を発信するのではなく、先生は教室内を歩きながら、次々生徒に質問を投げかけていった。始めは静かだった教室も、授業が進むにつれて次第に生徒たちの発言が増え、保護者と一緒に見学していた弟妹が「わかった!」と声をあげるシーンも。後半はピンセットやセロハンテープを使い、小学生が顕微鏡を自作した。
・ユニフォーム姿で 登場した我喜屋理事長
学校説明会では、入試改革と学習指導要領の改定についての説明があり、それに対し興南学園が取り組む教育プログラム「興南まなVIVA」を紹介した。 終盤では、野球の春の選抜に関わる新人地区大会の試合を終えた我喜屋理事長が、急いで戻ってきてユニフォーム姿のまま登場。熱のこもった言葉で、メッセージを伝える間、子どもたちは背筋は心なしかピシッと伸びていた。
「興南 まなVIVA」
・次世代リーダーを育成 する総合学習プログラム
8月30日(金)興南中学体育館にて、「興南まなVIVA」プレゼン大会が開催された。まなVIVAとは、チームワーク、プレゼンテーション能力、リーダーシップを育成する総合学習プログラム。社会福祉、産業、国際、自然環境、伝統文化にカテゴリー分けされた、それぞれの班でテーマを立案し、生徒達は主にこの夏休みを使って関連企業への取材や調査に励んだり、商品開発をしたりと、様々な活動を行った。プレゼンは1チーム約7分。スライドを使ってテンポよく行われた。
〜ジュクタン注目 プレゼン4選〜
【産業4班】
沖縄の素材を活かした結婚式の料理
産業4班は、リゾート婚をテーマにした結婚式場を取材。全国的に結婚式は減っているのに年々増えているリゾート婚をさらに盛り上げ沖縄を楽しんでもらいたいという想いから、料理長と沖縄素材を使ったスイーツを開発。沖縄での紅茶栽培はまだ広く認知されていないことから県産の紅茶を選択し、2品のスイーツを作り上げた。プレゼンの出来は上々だったようで、達成感いっぱいの様子だった。
【産業1班】
株式会社を立ち上げよう!
株式会社を立ち上げ、魚を使った料理を売ることにした産業1班。あまり魚を食べない子どもでも、お菓子なら食べやすいのではと魚を使ったクッキーとワッフル、魚ボールというたこ焼きを開発。これらの商品は、9月21日の興南祭にて販売を予定している。
【国際2班】
Youは何しに沖縄へ(観光班)
沖縄コンベンションビューローの方の講演を中心に、データと動画で簡潔なプレゼンテーションを展開した国際2班。外国人観光客が増加している理由はSNSの普及や円安の進行、LCCによる運賃下落などがある。最後に中学生でも出来ることとして「おもてなしの心で接する事」「外国語を習得する事」などが挙げられた。
【国際3班】
Youは何しに沖縄へ(労働班)
日本は移民政策に対して積極的ではないが、実は外国人労働者の受け入れ世界4位。国際3班は、沖縄で働く外国人や県内で人材誘致をおこなう企業にインタビュー。様々な質問をストレートに投げかけリアルな実態を把握。難しいテーマであるため、プレゼンでは分かり易さに配慮したという。
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