ジュクタンの部活紹介シリーズ第三弾。今回は興南高等学校の将棋部を紹介します。若手棋士の活躍により、若者の間でも盛り上がりを見せている将棋。今やスマホアプリなどが発達しているので、いつでもどこでも練習や勉強はできますが、仲間と大会に挑んだり、お互いに競い合い高めあえる部活動にはここでしか得られない魅力があります。

興南高等学校2年 上原 愛子さん(今夏全国大会出場)

ー興南高校の将棋部について教えて下さい。普段はどのような活動をしていますか。

上原 高校将棋部の部員は男子3名、女子4名と少ないですが、最近中学の将棋部と合同で活動するようになり、活気が出てきました。活動は週1回、火曜日の放課後1時間半ほどで、こうやってひたすら対戦しています。部活は週1回だけなので、普段はそれぞれスマホやパソコンの将棋アプリや本などを使って勉強し、技を磨いています。

ー思いの他賑やかで和気藹々としていますね

上原 ちゃんとした試合でもは対局中は静かですが、終わると感想戦というものがあり、対局を振り返って「ここが良かった」「これがだめだった」などと言い合うので割と賑やかです。今は部活なので、横からどんどん声が飛んできますね。賑やかで楽しいです。

ー将棋を始めたきっかけは?

上原 塾の先生に、「将棋なら全国目指せるよ」と言われたので(笑)。先生は将棋好きで、塾のパソコンに将棋のAIソフトが入っていて最初はそれで練習していました。実際、将棋を本格的に始めたのは高校の部活なので、まだ1年ほどですが、全国高等学校将棋選手権大会の沖縄代表としてこの夏、岐阜県で開催される全国大会に出場します。

ー将棋の魅力を教えて下さい

上原 上手くなってると実感できたときが楽しいです。将棋は定跡といって、決まったパターンの戦法を覚えて実践するのが普通なんですが、昔から研究に研究が重ねられているものなので、そのパターンがものすごい数あるんです。そして本などで覚えても、いざ実践となるとなかなか思うようにはいかない。最初の頃は負けてばかりで、先生からもよく怒られていました。怒られる時は、自分でもこれは無駄な手だなという自覚があって、直そうと思っているのに直せない時期がもどかしかったです。でも、今は少しずつ手応えが感じられてきて、勝てると嬉しいです。将棋は負ければ負けるほど楽しいとよく言われますが、私は断然勝ったほうがモチベーションが上がります。

ー今後の目標を教えて下さい

上原 8月の全国大会で準優勝…恥をかかないくらいの将棋ができたらそれで充分です!

現在は8月の全国大会に向けて、将棋アプリを使い全国のプレイヤーとオンライン対戦を重ねる上原さん。対戦結果はAIで解析され先生からの指導も受けながら、日々力をつけています。