今回は沖ゼミ教務部部長の町田先生により、生徒の基礎学力の定着を目的とした「入試基礎力徹底講座」についてお話いただきました。講師陣は、生徒が表面的な知識しか身につけていないことを危惧し、夏休み前の6月に基礎力を徹底的に養成する講座を開催することになりました。講座では、各教科の基本的な学習方法を伝え、生徒一人ひとりに合わせた指導を行うことが強調されました。また、講座後も面談などを通じて生徒の理解度を確認し、適切なアドバイスを継続的に行うことが重要視されていました。さらに、英語科担当である町田先生自身の経験を交えながら、英語学習の動機付けの重要性についても言及されていました

入試基礎力徹底講座とは?

6月から始まる入試基礎力徹底講座について、その概要と始まった経緯を教えください

町田 入試基礎力徹底講座は、基礎力が足りない生徒に向けた英国数3教科の講座で、もともとは部活で勉強時間が取りづらい生徒をカバーするため「部活生応援講座」という名称で始まったものです。部活生以外も参加しやすいようにということで名称を変更して今年もスタートします。基礎力という土台が出来ていない生徒は毎年必ずいるのですが、表面的な知識ばかりで出来るような気になっているため本人に危機感はありません。しかし夏休みに入って、徐々に実戦形式に変わっていく授業で、結局点数が全然取れなくなってしまう。定期テストではとりあえず範囲を覚えておけば点数は取れますが、範囲の広い受験は本質的に理解しておかなければ解けません。例えば国語なら、選択問題で1が正解として、1を選ぶことが出来ても、その理由が答えられないなら分かっていないのと同じこと。その状態でひたすら実践問題を繰り返しても成果は出ないのです。
そこで焦りを覚えた生徒は、YouTubeなどで「本文を読まなくても一瞬で解ける方法」などといった安直な方法に飛びついてしまうのです。インターネット上にはたくさんのコンテンツがあり有益なものもありますが、それが自分に合っているのかは別物。この時期にこれをやっていて良いのか、これが合っているのか、生徒は自分では判断出来ません。しかし我々は専門の人間なので判断がつきます。

講座は具体的にどのように進めるのでしょうか?

町田 講座では基本的な学習方法を伝えることに重点が置かれています。英語では読解力の養成、国語では根拠の理解、数学は本質的な理解を深めることが重視されています。また、教科面談も実施していて、生徒が予約を入れて1対1で実施します。時間を無駄にしないため、なるべくシンプルな方法を伝えます。それぞれ自分にあったやり方を確認して自信をつけ、夏休みからの実践に繋げます。
毎年なんとなく参加する生徒がいますが、この講座を受けることで自分の状況に気づくことが出来るので、受けようと思ったことがまず第一歩前進です。自分は分かっていると思って、この時期をふわっと過ごしてしまうと、後で焦ったり取り返しがつかないことになってしまいます。

夏からの流れを教えて下さい

町田 夏休みは夏期講習がありますが、その前に学力診断オープンテストを実施します。開催日は7月14日で、申込みは6月13日からスタート。1教科は60分、英国数3教科なので計180分のテストです。沖ゼミ生だけでなく、一般の方も無料で受けることが出来て、そこで一度自分の学力を確認して夏に入ります。模試は色々ありますが、沖ゼミの模試は我々が1から問題作成をしているため、模試の結果から弱い部分を相対的、客観的に判断し、夏期講習に取り込んで行きます。–

大学受験とその先の英語学習

町田先生から見た英語学習とは?

町田 今は高校生も英検に力を入れている生徒が多いですね。英検準1級を持っていると共通テストの点数が満点扱いされる大学もあって、受験で有利になるので。私は日本で大学を卒業した後、ロンドン大学の大学院を出ているので英検の二次試験、面接の練習なども可能です。
ただ、私は向こうで教員になるために英語を勉強していた訳ではなく社会人類学と地理学を研究していたので英語は単なるツールでした。また、他国からの留学生とコミュニケーションを取るための共通言語でもありました。そもそも日本語の通じない環境で生きていくためには英語を使うしかなかった。英語が話せなければサンドイッチの中身すら選べないんですから。生徒達に一番伝えたいのですが、受験のための英語なんて本当に面白くないし動機づけとして弱い。でも、好きな子が出来て、その子が英語しか話せなかったら何がなんでも英語で話しかけますよね。試験のためではなく、そういう強い動機づけが英語習得には必要なのです。
留学中は、ヨーロッパ圏やアフリカなどの国々にも行きました。フランス語は話せなくても、英語ができればコミュニケーションが取れます。大切なのはまず興味を持つこと。文法も丸暗記では実際に使えるようにはなりません。シチュエーションに合わせた文の選び方をしていくよう意識することで「使える英語」を習得することが出来ます。

教務部部長 町田 興信先生

浜学園グループ
沖縄受験ゼミナール

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