ゼロ初級クラスの皆さん 開校2日目とは思えない和やかさ

初級クラスの皆さん
先生から「昨日何を食べた?」という質問に拙いながらもしっかりと日本語で返しています







小禄の住宅街に新規開校した日本語文化学校

元気JACSは2004年に設立し、東京、福岡、京都、名古屋、そして沖縄と国内の主要都市に展開する日本語文化学校。福岡校と名古屋は外国人へ「留学」という在留資格を付与できる法務省告示校であり、東京・京都・沖縄が短期留学生向けとなります。欧米諸国を中心に、世界各国から多くの留学生を受け入れています。沖縄校や東京校、京都校が他の語学学校と違うのは、ビザが免除される国から、もしくは観光ビザで旅行がてら来日し、短期間で日本語
や文化を学ぶ学校であること。ただ日本語を学ぶだけではなく、「真に理解し、正しく使い、そのために学習することが最も大切である」と捉え、日本文化、習慣、精神を交え、学習者一人一人のニーズに応えるべく、インターアクティブでコミニカティブなレッスンを行っています。

要望があれば空港からの送迎、ホームステイやアパート、シェアハウスなど滞在先の手配も可能。日本語がまったく出来なくても同じ境遇の仲間と安心して学ぶことが出来ます。14歳から受け入れているため親子での来日であったり、不登校や何らかの特性がある生徒には、それぞれの要望を聞きながら、可能な限り一人ひとりに寄り添った支援を心がけています。心地よく過ごせる環境を提供するので、リピーターが多く、長期休みの度に来る生徒も。

期間は2週間から最長で6ヶ月。生徒の多くは挨拶や「あいうえお」から始まるゼロ初心者クラスからスタートし、軽いコミュニケーションが取れるように成長します。ここでより日本が好きになると、本格的な留学や日本での就職などと次のステップに進むケースも。元気JACSはいわば日本で暮らす第一歩となる場所なのです。
この度、沖縄県那覇市小禄に開校した元気JACS沖縄校は、住宅街の中にある白壁と瓦屋根が特徴的な佇まい。他県の元気JACSは主に繁華街のビル内にありますが、住宅街にあることで、より日本での生活を実感することが出来ます。

単なる観光から一歩踏み出した異文化体験を

生徒の出身地は、アメリカ、カナダ、ドイツ、スイス、イタリア、フランス、ベルギー、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、あとは南半球で行くとオーストラリア、ニュージーランドと様々。アジアの学生ももちろんいます。多くの生徒に共通して言えるのは「日本のアニメや文化が好き」ということ。日本のアニメや音楽は世界に誇れるポップカルチャー。共通の趣味があることで、生徒同士が打ち解けるのも早く
日本での生活に馴染みやすくなります。

年代、性別、職業などがバラバラなので希望する滞在先もシェアハウスやアパート、ホームステイとバラバラですが、人気はホームステイ。
レストランで食べる料理と違う家庭料理を食べられますし、日本の生活を体験できるのが大きな魅力です。アニメに出てくる日本の生活をそのまま体験できることに感動する学生も多いとのこと。

今後は地域との交流も視野に

「他県の元気JACSでは、教室での学びとともに地域の学校や学童を訪問して、子どもたちと交流する機会を設けています。京都では学童に学生を連れていき、子どもたちと一緒にゲームをしたり、自分の国について紹介したりする活動をしています。また、日本の大学生と国際交流パーティーを開催することもありま
す。沖縄まだ開校したばかりですが、今後は是非地域の方と交流して観光では味わえない沖縄を学んでほしいですね。また、沖縄校では地域はもちろん、離島も学び舎と考え、ボランティア活動や農業体験なども計画しています。更に地元の子どもたちが気軽に遊びに来られるような地域との交流の場所にすることで、留学生は日本の文化を学び、日本の子どもたちは海外の文化に触れることの出来る場にしたいと思っています。」と沖縄校校長の吉口朋江さん。

留学先で留学生同士で固まって過ごすのではなく、地元の食べものを食べて、人や文化に触れる。それが留学生活をより豊かで彩りのあるものにするから長く求められるのでしょう。






Genki JAPANESE & CULTURE SCHOOL 沖縄校校長 吉口朋江さん