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アバターロボットnewmeを通して、これまで見られなかった世界を見に行こう

移動の概念を変えるアバター(分身)ロボット を開発

newme(ニューミー)とは、2020年にANAホールディングス発のスタートアップとして誕生したavatarin株式会社が開発した、移動の概念を超えるアバターロボット。PCから遠隔地にいるnewmeにアクセスし、キーボードを使ったシンプルな操作で自由に移動させ、newmeを通して見たいものを見て、現地の人と対話をする。そんなインタラクティブな体験を可能にした。教育、福祉、観光、ビジネスなど、様々な分野で実証実験を重ねるとともに、サービスを展開するnewmeは、次世代型ソリューションとして強い期待を寄せられている。また、avatarin株式会社では、newmeの開発だけでなく、内閣府が先導する「ムーンショット型研究開発制度」のプロジェクトにも参加。人が身体、脳、空間や時間の制約から解放された社会を実現するため日々研究にも力を注いでいる。今回ジュクタンでは、newmweを通して東京のオフィスにお邪魔し、コーポレート部の柏 百花さんにお話を伺った。

Q.newme誕生の背景を教えて下さい。

柏:newmeは、弊社CEO深堀と、COOケビンのふたりのアイデアから誕生しました。深堀は元々ANAの社員で、パイロットの緊急時の操作手順などを設計する運航技術業務などを担当していたのですが、それとは別に業務外で社内の有志プロジェクトも立ち上げていました。様々なリサーチの中で、実は世界の約6%しか飛行機を使っていないということに着目し、もっと多くの人に利用してもらえる移動手段として、アバターロボットを提供できないかと考え、newmeのプラットフォームを開発しました。

Q.newmeで出来ることは?

柏:自宅やオフィス等のPCを使い、現地にいるnewmeにインターネットを使ってアクセス(アバターイン)することで、実際にそこに自分がいるような臨場感の中、現地を自由に歩き回りながらFace to Faceの交流が実現します。例えば、2021年は全国各地に住む一般の方々が沖縄美ら海水族館にあるnewmeにアバターインし、水族館ガイドと対話しながら一緒に散策するという体験も提供しました。また、オフィスの受付に設置され、受付業務やお部屋までの案内業務などを遠隔地から行うユースケースもあります。newmeには特別な操作技術は必要なく、PCのマウスやキーボードを使って、簡単に動かすことが出来るため、お子さまや地理的、身体的に移動が容易でない方にも外出の幅が大きく広がります。また、現在は室内かつ平面のみの移動に限定されていますが、将来的には屋外での利用なども可能にしたいと考えています。

Q.newmeの教育との関わりについて。

柏:アバターは教育の現場で、事前学習の位置付けでも活用されたりもしています。より気軽によりエコに遠隔地にアバターインし、主体的にアバターを動かして、自分が興味を持ったことに対して、質問したり、知識を深めていくきっかけにしていただいたりしています。またアバターとAIの技術を融合して専門技術や専門知識を持った方の技能を拡張していく研究もavatarinではおこなっており、人々が助け合い共存していくためのより良い社会を作っていくことも目指しています。飛行機などの他の移動手段と共存し、より多くの人にアバターが一つのモビリティ(移動手段)として選ばれ、様々な新しい出会いやコミュニケーション、学び、発見が生まれることを期待しています。沖縄の子供達が最先端の技術を使ってどんどん世界を身近に感じ、沖縄の文化や伝統を発信したり、世界で活躍できる人材になっていくことを願っています。

avatarin株式会社 コーポレート部 柏 百花さん

avatarin株式会社
https://about.avatarin.com/