創設してまだ1年。
興南高校初の チアリーディング部

興南中学校・興南高等学校は「南を興す」人材育成を理念として1962年に設立された、県内で最も歴史のある私立学校で、次世代リーダーを育成しています。大学進学率が非常に高く、卒業生の多くは東大をはじめとする県内外・海外の難関大学へと飛び立ち、政界・経済界・医学界・教育界・スポーツ界・芸能界など様々な分野で活躍しています。
学業だけでなく部活動も盛んで野球部など運動部の活躍が眩しい興南では、実はこれまでチアリーディング部がありませんでした。しかし昨年、豊富なチア経験を持ち、帝京大学のチアリーディング部で活躍してきた塩月らくな先生が赴任してきたことにより、他の先生方の強い要望を受けてチアリーディング部を新設。スポーツが盛んな学校だからこそ、エネルギッシュな応援で試合を盛り上げるチアリーディングに興味を持つ生徒は多く、赴任してきたばかりの塩月先生の呼びかけに応じてすぐに部員が集まり、20名の大所帯でスタートを切りました。現在部員は22名。3年生は引退も近くなりましたが、この日も元気いっぱい声を出して練習していました。

興南チア部について、 部長の池田莉緒さん に聞きました

入部のきっかけは?

「中学の時にチアの体験をしてからずっと興味はあったのですが、高1の頃はチア部がなくて。でも高2になってチア部が出来たので何人か友達を誘って入部しました。最初は別の子が部長をしていたのですが、忙しくなってしまったので、私が引継ぎ部長になりました」

チアリーディングの 魅力は?

「野球部と吹奏楽部とチア部、皆で一緒になって力を合わせて勝利を目指せるところがチアリーディングの魅力ですね。元々スポーツの試合の雰囲気が好きだったので、私達の応援が野球部の皆に元気を与えられるのは、すごく嬉しいです」

苦労・努力した点は?

「最初は先輩がいなかったので、部員や後輩とのコミュニケーションの取り方が分からず苦労しました。それで身近なところからコミュニケーションを取るようにして『何かあったら相談してね』と周りに声をかけて、良い関係を築けるように努力しました。あと顧問の先生の母校である帝京大学チアリーディング部の映像はたくさんみて勉強しました。『チア☆ダン』という映画も前に観ていたのですが、部長になって改めて観たら発見が多く、学ぶところがたくさんありました」

部活と勉強を両立する コツはありますか?

「授業は一つひとつをしっかり集中して受けるようにして、部活以外の時間は少しでも時間が出来たら勉強するようにしています。でも部活で疲れてどうしても勉強に集中できなくなったら、お風呂に入って眠気を覚ましたりして、切り替えるようにしています」

後輩たちへの メッセージをお願いします。

「私達3年生は、休校の影響で1年生とあまり交流できないままこの夏で引退することになってしまいますが、2年生の皆は私達がやってきたこと引き継いで部をまとめて欲しいと思います。今年はイベントにあまり参加出来なかったので、引退前になにか皆で出来たらいいなと思っています」

長い歴史を持つ学校で、昨年誕生したばかりのチアリーディング部。たくさんの「初めて」の中で模索しながら作り上げてきた絆や一丸となって野球部の応援をした経験は、人生の糧になることと思います。勉強に部活に、高みを目指して頑張り続ける生徒の皆さんをe3はこれからも応援します。