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ワクワクが未来をつくる 5月 2019-05-01T13:40:50+00:00

第1回「未来の教室」でリバネスが行ったこと (経済産業省「未来の教室」採択事業)
by リバネス教育総合研究センター 前田 里美さん(右) 教育開発事業部 伊地知 聡さん(左)

2002年の設立以来一貫して次世代教育に取り組んできた株式会社リバネス。経済産業省による「未来の教室」実証事業に採択され、『ワクワク』を喚起する教育プログラムの開発に約10ヶ月かけて取り組んできた。そのプロジェクトリーダーを担ったのが株式会社リバネスの教育総合研究センターの前田里美さん。動画制作の指揮を取ったのが教育開発事業部の伊地知聡さん。ワクワクを喚起する教育プログラムとは。

 

偏差値に代わって 子どもの成長を測る 指標を作りたかった

リバネスが行ったのは、『ワクワク』というコンセプトを軸にした2〜3分程度のサイエンス系実験動画の作成・検証とインタラクティブコンテンツの開発です。まずは何がワクワクを喚起させるか仮説を立て、動画を制作し、子どもたちに出来た動画を見せてアンケートを取ることを繰り返し指標を作っていきました。情報を伝達するだけではワクワクは喚起されません。動画を見た子どもたちが、自分でもやってみれるよう実験レシピも用意しました。  そもそも未来の教室で採択された内容は「子供達がワクワクして次の行動を促す動画を作る」こと。でも本来我々がやりたかったのはその次の段階で「偏差値に変わる子どもの成長の指標を作る」ことでした。さらに私達が見ていたゴールは、どのようなプログラムが子どもたちのワクワクをより喚起して主体的な行動を起こすことが出来るのかを解明し、そこで得たノウハウを学校や企業で活用すること。そこで約500人の中高生に作成した動画を見てもらい、どの動画のどの部分にワクワクするのか、データを集めました。

ワクワクを可視化する

これ自体はまだ研究フェーズですが、子どもがたちがワクワクして行動しているときはどういう状態なのか、アンケート調査を分析して指標を作成するとともに、夏目綜合研究所というベンチャー企業に協力していただき瞳孔の解析も行いました。それにより、眼の動きで動画のどの部分を見ていたか、瞳孔径の変化で動画のどのシーンにより興味・関心が集まったかが分かってきました。結果は予想外のもので、実験の内容を説明する導入部分でも、実験結果でもなくマニアックな「解説」の部分。これは驚きでした。

ゲームで自然の 生態系を学ぶ

我々のもう一つのプログラムが、九州大学の研究者と一緒に開発した「森を作る」インタラクティブコンテンツの開発でした。木の苗を植えて森が出来るまでには約60年かかると言われていますが、どのタイミングで何を植えたら森が出来るかを数十分ほどでシミュレーション出来るもの。これまでたくさんの研究者が培ってきた植物の成長データを集めて作成しているので、種を蒔いて育てた木を伐採し、売ってお金を稼ぎ、別の木の種を買って植えるなどゲーム上で森を育てながら、生態系を学べるのがポイントです。使用感を試した学校の先生からは「植物の移り変わりは時間のスパンが長く授業で見せることは出来ないので、教科書にプラスして授業に導入してみたい」というフィードバックがありました。

今後は中高生研究者を コンテンツの発信源に

この研究における動画の主人公は1/3が「サイエンスキャッスルなどで賞を獲った中高生研究者」、1/3が「リバネスの中で元々自分で研究して発信していた社員」残り1/3が「自分達のテクノロジーで社会問題を解決したいと活動している研究者兼起業家の方々」で、リバネスでプロデュースし撮影・編集は外部の業者に依頼しました。動画のアップロード先はYoutube。小学生のなりたい職業の上位に入っている程Youtuberは身近な存在なので、今後はサイエンス好きな中高生が好奇心のままに研究したものを自分で発信していけるようなうねりを作れたらと思います。

九州大学の研究者と共に開発したココンテンツがこちら。木を伐採したり、種を買ったり、通常モードでも1秒間に1ヶ月進み、あっという間に木が成長していくためついついやり込んでしまう。

サイエンスのワクワクを動画でお届け 「サイエンスキャッスルTV」

株式会社リバネス
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