自分に合った勉強法

受験の時期になると様々な「学習法」が現れる。成功した学生やその親御さんが本を出したり体験をアドバイスしたりする。私が医学部浪人をしていた時も、限られた時間でできる色々な学習法を探したり、考案したりしていた。

予備校の日は集中して授業を受ける。授業を終えるといつも講師の所に行って質問を受けてもらったりしていた。ある時、「東大理3」という参考書があった。東大理3生が発見した化学のテクニックが書かれた参考書だった。これを買って先生に「この本はどうですか?化学式がわかりやすかったので早速購入しました。」と言った。すると先生は、「お、これね。この理3君には合っていた方法かもしれない。だけど、みんながそうなわけない」と一蹴された。

またある時、「先生!先生からいただいた有機化学のプリントを山手線で覚えられるように開発しました」と言ってノートをみせた。先生は、「これは君には合うかもしれないが、皆に合うわけじゃないよ。君はこれで合っているんだからいい。だけど、みんながこれでできるようになるわけじゃない」と一蹴された。今になって考えるとよくわかる。それは自分にあったものだからである。

予備校時代の英語の先生が「過激な題名の本や『必ず上がる』というニュアンスのある参考書はやめておけ」とおっしゃっていた。実際に私が高校時代は英語が苦手でこの手の「必ず上がる」参考書を何冊も試みたが成績は上がらなかった。基本が分かっていないとテクニック的な事には応用できない。  受験に向けて準備をされる皆さんも、まずベースとなる知識の見直しをした上で、自分に合った勉強法をみつけていって下さい。

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