令和5年4月、野球部監督・校長・理事長を我喜屋優氏が兼任していた興南学園に、新たな校長として諸見里明氏が着任されました。(我喜屋氏は理事長に専任)昭和薬科大附属中学校・高等学校で7年間校長を務めていた諸見里氏から見た興南学園の今と昔、そして生徒が見る興南学園とは。

「我喜屋イズム」を土台として興南を新しいステージに
〜校長  諸見里 明〜

私は元々、高校の社会科教員でした。その後、教育行政に長く関わり、県内の小中高すべてを見てきました。また、開邦中・球陽中を創ったのも私です。8年前からは、昭和薬科大附属中学校・高等学校の校長を勤めて今年3月に定年のため退任、4月からここ興南学園の校長に着任しました。私が学生の頃の興南のイメージは「ウーマクー」が多い印象でしたが、我喜屋先生が着任した頃から変わってきたように思えます。今の興南は、礼儀正しく活発で優秀な生徒が多いですね。人懐こく、挨拶においては興南の右に出るものはいないと思います。

興南の強みは、やはり甲子園春夏連覇を成し遂げた我喜屋理事長の「人間教育=我喜屋イズム」ですね。逆境を糧とする我喜屋理事長の元で興南にはまさに文武両道が根付いていて、勉学に励みながら部活動でも活躍しています。野球以外でもハンドボール、剣道、バスケット、弓道、ライフルと全国制覇を目指す部活も多いです。また、運動部だけでなく、アクト部や俳句部、ディベート部など文化系の部活動も盛んでよく新聞にも取り上げられています。

中高一貫校の利点は6カ年という長期のスパンで色々な特色のある教育プログラムを提供できることです。中学校からスタートするフロンティアコースに、高校から外進生で入学してくる特進コース、総合進学コースがうまく融合してどのコースも仲の良い楽しそうな学園生活が見られます。

興南は、正直に言って、どのようなタイプの生徒にも向いています。一流大を目指したい生徒、学園生活を楽しみたい生徒、部活動に全力投球したい生徒など、自分の個性・特性に応じたコースを選択し、学習や部活動に勤しむ事が可能です。また、その出口には素晴らしい大学進学実績があり、人間力に溢れた生徒たちが意気揚々と巣立っていきます。この点は他の私立学校にはない大きなアドバンテージを有していると考えています。

私が興南に来た大きな目的は学力の更なる向上です。我喜屋先生が培った人間教育の土台を、学力の面で花開かせるため、様々な秘策を用意しています。私の有する知見を活かし、教育生命をかけてこれまでの興南を凌駕する文武両道の新しいステージを創ります。

僕が興南でチャンレンジしたいこと
〜中学生徒会長   仲原 碧玖さん〜

興南で一番魅力に感じていたのは高校のバスケが強いこと。また、中学から高校への受験がないので心の余裕ができるかと思い中学受験をしました。小1から学研教室に通い、小5から学習塾にも通っていて、他にもそろばん、空手、バスケも並行してやっていたので興南に入ってからのほうが自分に向き合う時間が増えました。

入学した当初は、みんな受験勉強ばかりしてきたこともあり、思っていた興南生のイメージとは違いましたが、学校生活を送る中で、かつて思い描いていた興南生のイメージに近づいていることを実感しています。自分も元々先生と話すタイプではなかったのですが、2年生のときに先生が勧めてくれたこともあり、生徒会に立候補しました。コロナという大きな壁を乗り越えられる時代が来たので、生徒会長になって色々なことをやっていこうと思えたのです。選挙活動は、興南まなVIVAなどで、人前で自分の考えを話すことに慣れていたので特に抵抗はありませんでした。

僕が興南でこれからチャレンジしたいことは2つ。ひとつは生徒会長として、校則を変えるための道を作ること。生徒会が校則を変えるのではなく、みんなで変えていきたいので、そのためのアンケートを制作中です。もう一つは英語が苦手なので克服すること。スピーキング、発音に気をつけて、慣れていったら長文にも。ステップを踏みながらマスターしていきたいです。

将来の夢はまだ決まっていませんが、大学では量子力学を学びたいと思っています。哲学味があって面白いです。
中学受験を考えている皆さんに言いたいのは、興南に来て間違いはないということ。興南には色々なタイプの人が居てそれぞれ学校生活を楽しんでいます。

興南Findingsで精神的な体力づくり
〜高校生徒会長   添石 真衣さん〜

私が興南を選んだのは、母が興南出身だったから。昔から興南の話を聞いていたので、興南に進学するのは私にとってごく自然なことでした。中学受験の勉強は、小3の夏休みから塾に通い、小6の夏休みから本気モードで頑張りました。また、塾の先生のアドバイスで、県内・県外の難しい学校を5校受験して、粘り強く考える力や忍耐力を鍛えました。

興南は宿題が多いと聞いていたのですが、ちゃんと力がつくような分量の課題を与えてくれる先生に感謝しています。
将来の夢は公認会計士。両親が税理士で興南の近くに職場があるので、いつか継いで東京進出もできたらと思っています。そのために、目下の目標は大学受験なので、受験に向けての精神的な体力づくりを頑張っています。生徒会の活動と受験勉強を両立するため、Findingsを活用して、スケジュール管理、体調管理をしています。Findingsというのは、中1から生徒全員に毎年配られている興南オリジナルの手帳で、毎日のスケジュールとその日にあったことを3行日記形式で記述するものです。成績には関係ありませんが先生に提出してコメントも貰えるので、丁寧に書いています。

興南は、スポーツで全国的に活躍している生徒が身近にいて刺激になる学校ですが、宿題や部活、自主学習などやることがたくさんあるので、自己管理能力が必要です。興南受験を考えている皆さんも、興南に入学したらFindingsをぜひ活用してください。

学校法人 興南学園   興南中学校・高等学校

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