第129回⽇本解剖学会総会・全国学術集会 特別講演・市⺠公開講座
「琉球列島のヒト/先史〜現代まで」
開催日時:2024年3月23日(土)14:30~16:30 (開場14:00)
会場:那覇文化劇場 なはーと 大劇場
講演者:海部陽介(東京大学)神澤秀明(国立科学博物館)木村亮介(琉球大学)
アフリカからのヒト(ホモ・サピエンス)の拡散は約5万年前から本格的に始まり、日本列島に初めてヒトが出現したのは後期旧石器時代、約3万8000年前と考えられています。大陸陸続きにならなかった琉球列島にも約3万年前には、ヒトは到達していました。後期旧石器時代から、本土地域においては縄文時代~弥生時代を経て、沖縄諸島においては貝塚時代~グスク時代を経て、現代に至るまで、ヒトは様々な文化や技術を生み、移動や交流をしな がら、集団を形成してきました。本講座では、特に琉球列島にフォーカスしながら、日本列島のヒトの集団形成史や地域差について、自然人類学における最先端の知見から解説します。