第11回 激推し!タマヤスデ!!〜沖縄の海と山の推しメン紹介〜

「土の中にいる丸くなる虫といえば?」

と聞かれたら皆さんはどう答えますか?おそらくほとんどの人が「ダンゴムシ!」と答えるでしょう。実は、ダンゴムシのように丸くなる生き物は他にもたくさんいます。今回はその中から私が大好きなタマヤスデという生き物を紹介します。

タマヤスデは名前の通りヤスデの仲間です。多くのヤスデは長い体にたくさんの脚が生えているような姿をしていますが、タマヤスデは丸っこくて短い体に脚がたくさんあります。それでいてボールのように丸くなるので、見た目はほとんどダンゴムシです。ダンゴムシとは、丸くなったときに顔まで隠すことや、身を守るために背中から透明のネバネバした不味い液体(防御液)を出すことで見分けられます。

沖縄島にはヤマシナタマヤスデ Hyleoglomeris yamashinaiとマギータマヤスデ  Hyleoglomeris magyの2種類のタマヤスデが生息しています。ヤマシナタマヤスデは体長5〜7ミリの小さなタマヤスデで、白と黒のしましま模様が特徴です。森林やその周辺に生息しており、特に朽木の裏に多いです。

ヤマシナタマヤスデ。お顔を隠しててかわいい。

一方、マギータマヤスデは体長8〜10ミリと大型で、日本のタマヤスデとしては最大級です。体の色は黄色または白と黒のまだら模様で、お尻に黒い斑紋が2つあるのが特徴です。ヤマシナタマヤスデと同じ環境にいますが、落ち葉の中を好みます。ちなみにマギーとは沖縄島の方言で「大きい」という意味です。

タマヤスデ類は普段は隠れていますが、夜になると地表や木の幹などを活発に歩き回っています。触角を振りながらちょこちょこ歩く姿はとてもかわいいので、見かけたら是非観察してみてください。

マギータマヤスデのオレンジっぽい個体。
ちょっと土がついててかわいい。

丸くなって身を守るマギータマヤスデ。
透明の防御液を分泌しています

マギータマヤスデ(上)とヤマシナタマヤスデ(下)。
並べると親子みたいでかわいいですね。

仲間 信道なかま のぶゆき
沖縄生まれ沖縄育ち。好きな生き物は多足類(ムカデ、ヤスデ、ゲジなど)、昆虫、爬虫類など広く。専門はタマヤスデの分類。多趣味で、バイクいじり、古物収集、レコード鑑賞などが好き。琉球大学大学院農学研究科修了。修士(農学)

一般社団法人 キュリオス沖縄
沖縄県那覇市前島2-5-17 福琉産業ビル前島6階 TEL 080-9851-883

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