こんにちは。嶺井ゆかりです。西原町で「学習障害・発達障害グレーゾーンの小学生のための個別学習塾ティートリー学びのルーム」を運営しています。
5回シリーズで「勉強に困っている子ども」のことを取り上げています。今回は最終回。「認知機能は『学習の土台』」です。

《認知機能を鍛えて得意を伸ばす》

子どもの学力をあげるために、あなたはどんなことをしていますか?「家庭学習をたくさんさせる」「塾に入れる」という答えが多いかも知れませんね。ですが、あまり成果が出なかったり子どもが嫌がったりする場合は注意が必要です。
近年は脳科学が発展し、勉強の苦手さは「認知機能の未発達」と密接に関連していることが分かってきました。
認知機能とは「物事を認識する力」「今までの経験を生かして物事に取り組む力」「目標を立て、計画的に行動する力」「複数の物を比べて、よりよい方を選ぶ力」「記憶力」「注意して見る力」など多岐にわたります。これらの力は学習の土台になるため【認知機能は学習の土台】と言われます。学力を上げるにはやみくもに勉強させればいいわけではなく、認知機能を鍛えるトレーニングをすることが効果的です。
一般的に子どもの認知機能はまだ未熟です。年齢が上がるにつれて脳が育っていくと表現したほうがイメージしやすいかも知れません。(発達障害のお子さんは、得意・不得意の差が大きいと言われています。)
実は認知機能も、筋トレのようにトレーニングで鍛えられることがわかっています。(個人差はあります)。鍛えれば、しっかり見ること・大事なことを落とさず聞くことができるようになり、落ち着いて考えられるようになるため、勉強も少しずつできるようになります。
子どもの学力をあげたい時、「苦手を克服する」「得意を伸ばす」、どちらに重きを置くかによって、子育てのあり方そのものが大きく変わります。ですから、一度立ち止まってじっくり考えてみてほしいのですが、そのときキーワードになるのが「自己イメージ」です。
【苦手を克服する】だと、頑張っても結果が出にくいので「やっぱりできない。自分はダメだ」という自己イメージを持ちやすいです。
それに比べて【得意を伸ばす】は、元々得意だし「好き」という感情がやる気を持続させてくれるのでやればやるほど結果が出ます。「私ってすごい」「やっぱり○○に関しては自分が一番」という自己イメージを持ちやすくなります。
「苦手克服」と「得意を伸ばす」どちらが将来、幸せな人生を送れるだろう?こんな風に考えてみると、どんな子育てをしたいかが明確になってきますね。ちなみに私は「得意を伸ばす」子育てがしたいです。
認知機能のトレーニングも、得意な部分から始め、徐々に苦手な部分を鍛えるという流れが効果的です。
とは言え「認知機能を鍛えるだけで本当に勉強ができるようになるの?」という疑問の声もあります。もちろん、時間はかかります。ですがゆっくりと確実に、学力をつけていくことができます。
最後に「不安・焦り」について少し考えてみましょう。「うちの子、本当に大丈夫?」と不安や焦りの気持ちが出るのはなぜでしょうか。

《他人とは比べない》

それは同級生や兄妹と【比べる】からです。
どんな子育ても他人と比較すると苦しくなります。いつだって隣の芝具は青く見えますからね。幸せな子育てのコツは【他人と比べないこと】言い換えると【個人内比較をすること】です。例えばお子さんの「4月の頃と12月の今」を比べてみてください。できなかったことができるようになっていませんか?ゆっくりと、でも確実に、お子さんが成長していることに気づくはずです。子どもの成長を実感できれば親の幸福感も上がります。すると不安や焦りが消えていきます。
子どもの可能性は本当に「無限大」です。だから心配しないで。そして諦めないでください。まずは「学習の土台」をしっかり作ること!ここがポイントです。
今回で私の記事は終わりです。様々な視点から勉強に困っている子どものことを書きました。子どもたちの抱える課題への理解が深まればうれしいです。
私は「教育」を通して、互いに応援し合える温かい社会を作るという理念を持っています。でもその実現は私一人では到底無理!記事を読んでくださったあなたの力が必要です。ぜひ、困っている子どものことを周りの人に伝えてください。また、困っている友だちがいたら私のことを教えてあげてください。一緒に子どもたちを応援しましょう。

嶺井ゆかり
教育カウンセラー。公立小学校教諭として約1,000名の子どもと関わった。子どもたちが楽しく学校へ行けるよう一人ひとりに寄り添った支援がしたいと考え、早期退職。2019年に《グレーゾーンの小学生の個別支援教室ティートリー学びのルーム》を開設。

「ティートリー学びのルーム」
沖縄県中頭郡西原町小波津631 コーポ糸203号室 TEL.070-3802-4086
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