『第88回日本心理学会全国大会』から読み解くもの@儀間研究室 / 儀間 敏彦(東海大学 教授)

Ⅰ.はじめに 今年9月上旬に、熊本城ホールで、第88回日本心理学会全国大会が開催された。日本心理学会は、1927年(昭和2年)に創立された歴史ある学会の一つである。知り合いの研究仲間も熊本にやって旧交を温めた。3日間にわたって開催された大会プログラムは実に多彩で、約2700人が参加する大きな会議であった。 図1.日本心理学会ホームページ https://psych.or.jp/ Ⅱ. [...]

2024-10-04T09:45:34+09:002024年10月04日 |コラム|

ハラリ『サピエンス全史』から読み解くもの@儀間研究室 / 儀間 敏彦(東海大学 教授)

Ⅰ.はじめに 「ぼろは着てても こころの錦。」この歌が流行っているころ、沖縄県バレーボール協会は、みんなで日本一を目指していた。その結果、沖縄銀行男子バレー部は、全国制覇13連覇という偉業を成し遂げた。あの成功体験は私に勇気と希望を与えた。 私は「人のやれない ことをやれ~」とばかりに大学院に入学した。私の目標は、大学教員になること。それを両親に伝えても、誰に言って笑われた。しかし、他人は関係な [...]

2024-08-02T10:06:12+09:002024年08月02日 |コラム|

絵本『もふもふ、朝がきた』(作ぎまもん、絵あらゆう)から学ぶ教育論 @儀間研究室 / 儀間 敏彦(東海大学 教授)

Ⅰ.社会的課題の問題解決の糸口〜絵本出版の意味。 はじめて、絵本の脚本を書いた。絵本と言うと、子どもたちを対象としていると思われがちだが、大人が読んでも、大丈夫な脚本を心がけて執筆した。そしたら驚いた。本書が、絵本・児童書ランキング1位、絵本部門1位、読み物部門1位、と、3冠を達成することになった。大変な成果となった。 絵本は、読み聞かせという作業によって、大人から子供まで、対象領域として年齢層 [...]

2024-06-14T10:48:05+09:002024年06月14日 |コラム|

長野県遠山郷「霜月まつり」から学ぶ教育論 @儀間研究室 / 儀間 敏彦(東海大学 教授)

一  慈悲の心 図1に示された壁画の文字が読めるだろうか? これは「大悲」と書いてあり、その意味は、仏の「慈悲の心」を示す。「大悲」「慈悲の心」を辞書で調べると、仏や菩薩が人々や生命あるものの苦しみや苦悩を除きそこから救い、楽、幸福を与える心くばりを指す。そうであるなら、慈悲をやさしく言うと、親切な心、やさしい心、あたたかな心となる。 少し古い言い方ですと「なさけ」「なさけ深いこと」と言える。 [...]

2024-04-11T13:07:55+09:002024年04月11日 |保護者, news, 大学生, 社会人|
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