第8回 貝殻や流木だけじゃない!? ビーチコーミングの魅力 〜沖縄の海と山の推しメン紹介〜

皆さんはビーチコーミング(beach combing)をしたことがあるでしょうか?ビーチコーミングという単語は知らなくても、実は経験したことがある人は多いはずです。ビーチコーミング(以下ビーチコ)とは、海岸に流れ着いた漂着物を観察したり収集したりする活動のことで、海に行って砂浜の貝殻や石などを拾ったことがあれば、あなたはもう立派なビーチコ経験者です。

海岸にはいろいろなものが流れ着きます。貝殻や鉱物、海そう類、外国の植物の種子、ゴミ、古いガラス、流木などなど。皆さんが拾ったことのあるものは何でしょう?ビーチコのおもしろさは、自然物、人工物、海の中から来たもの、異国から流れてきたものなど、漂着物が実に様々ななジャンルにわたるところです。今回はこの中から私の推しジャンルを2つ紹介します。

1つめは漂着種子です。沖縄よりもさらに南の東南アジアなどに生えている植物の種子が、黒潮や海風に乗って流れてくるのです。特にビーチコーマーに人気なのはマメ類で、500円玉よりも大きいモダマ、どら焼きみたいな配色のヂオクレアなど多種多様なマメが流れ着きます。コレクションするも良し、植木鉢に植えてみるも良し。加工してアクセサリーにもできて、なかなかハマると深い沼です

2つめはビーチグラスです。漂着するビーチグラスには様々な色や形がありますが、私が特に推すのは蛍光ガラスです。ガラスを着色する際には様々な添加物が使われ、その中には蛍光性を示すものがあります。緑色に光るウランガラスや、オレンジ色に光るカドミウムガラスなど、添加物によって様々な色に光ります。ブラックライトはホームセンターでも手軽に購入できるので、是非試してみてください。オススメの波長は360-370nmです。

さあ、読者の皆様はもうビーチコに行きたくてしかたないはずです。そこでオススメの季節と場所を教えちゃいます。秋から春に、沖縄島であれば西海岸で行うのがオススメです。南方から来た漂流物が、この時期に吹くミーニシによって沖縄島の西海岸に流れ着くのです。「でも今は夏じゃん」というあなた、ご安心ください。台風のあともかなり色々なものが漂着するので狙い目です(ただし、波や雷雨が完全に収まってから行くこと)。集めたあとにじっくり観察したり図鑑やインターネットで調べたりすると、彼らが流れてきた理由や巡ってきた旅路が分かるかもしれません。

Miyazaki Yu

生き物とそのウンチクが大好きなヒゲのガイド。 「キュリオス沖縄」は、沖縄県内の海や森などのフィールドでネイチャーツアーのサービスを提供しています。キュリオス沖縄のツアーは、自然の中を歩きながら生き物や環境を観察したり、その形や生態について考えたりする「インドアなアウトドア」スタイル。ガイドは基本的に専門過程で学習・研究経験のある「生き物好き」が務めます。このほか、県内のさまざまな自然・生物多様性に関する普及啓発などの事業をお手伝いさせていただいています。

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