2025年度から大学入試の共通テストに導入される予定の「情報Ⅰ」。現在の高2生から対象となり、どのように出題されるかなど、未知数な部分も大きく不安視されています。そこで沖ゼミでは、情報Ⅰに対応した全国の学校や塾で導入されているオンライン教材《Life is Tech!》を活用+沖ゼミ講師陣が全力でサポートします。

 情報Ⅰの範囲はプログラミングだけではない

-情報Ⅰとは具体的に何ですか?-

樋口 既に小学校・中学校でもプログラミングの授業が始まっていますが、小学校ではまずコンピューターに慣れること、中学校では、簡単なプログラミングの基礎を学ぶことが目的とされています。情報Ⅰは更に一歩踏み込み、プログラミングの応用と、それを運用するための知識の部分も含めて学びます。内容は次の4つに分かれます。

(1)情報社会の問題解決
情報社会のモラルや、情報の法や制度、セキュリティなど、いわるゆる「社会」の科目の中で、情報に関する分野を深く掘り下げています。
(2)コミュニケーションと情報デザイン
いわゆる「数学」と「情報デザイン」に関する分野。2進法、16進法と言った数値表現や、画像のリサイズなど コンピューター使うよりはテキストを使って知識として身につけます。
(3)コンピューターとプログラミング
一般的に、「情報Ⅰ」と聞いて連想される項目がこちら。コンピューターの仕組みからアルゴリズム、応用的なプログラミングまでコンピューターを使って学びます。
(4)情報通信ネットワークとデータの活用
LANやIPといった通信ネットワークの役割や、インターネットの仕組みやセキュリティ手法など、実際に運用するために知るべきことを学びます。

物理、数学担当
与那原 大輔先生

-情報Ⅰを全高校生が学ぶ事になった背景を教えてください。-

樋口 インターネットはスマホの普及により、かなり身近な存在となりましたが、ネットリテラシーや法律などを知らないまま使っているケースも多く、炎上、詐欺、流失事件などが頻繁に起こり、社会問題となっています。そのため、学校教育に組み込むのは必然的な流れです。

与那原 なぜ文科省が情報Ⅰを推し進めているのかというと、インフラを担う人材が必要だからです。みんなが使っているスマホやパソコンだけでなく、冷蔵庫や電子レンジなどの家電にもプログラミングが組み込まれていますが、それを整備する人材が足りていません。給料は高くても、できる人材が欲しいという方向に、社会がシフトしつつあることにも注目です。

-先生方もプログラミングに関しては初めての方もいるかと思いますが、新しいことを教えることについてどう思われますか。-

樋口 私は元々プログラミングに興味がありましたが、中学高校の授業ではまだなかったので、独学で学んでいました。いわゆるパソコン黎明期と言われた時代のことです。当時はマニアしか馴染みのなかった分野で、奇異の目で見られたものですが、今はノリノリで新たな情報を上書きしています。

与那原 実は数学も、僕らが学校で習っていないことを教えることは多々あります。その都度、学校の教科書や参考書などを見て対策を取ってきたので、情報Ⅰも同じこと。特に抵抗はありません。沖ゼミでは情報Ⅰの教材として、《Life is Tech!》というAIを使った映像教材を導入。PCやスマホ、タブレットなどからもアクセスできるため、どこでも学ぶことができます。そもそも、情報Ⅰのプログラミングはそれほど難しいものではなく、我々指導者がするのは進捗管理や、生徒の質問に答えること。分からないことはインターネットで質問もできますが、まずは身近な先生に聞けるよう、講師陣も勉強中です。

樋口 そうそう、実はプログラミングって大きく分けてコードは3種類しかないのです。「入力」「出力」「分岐」単純にいうとこれだけ。これを組み合わせていくのがプログラミングで、パソコンや家電などには何千何万ものコードが組み込まれていますが、高校生のうちはまだそれほど複雑なものは求められないので安心してください。また、今は必ずしもコードを書かなればいけないということもなくて、キッズプログラミングでは、コードが書かれたブロックを組み合わせてのプログラミングが主流です。

学ぶ上で大切なのは、興味関心

-高校生にメッセージをお願いします-

与那原 情報Ⅰは、数学よりも実生活に近い科目。今後は大人になった時に数学よりも関わる人が多いはずです。小学生には、マインクラフトが大人気。入り口はゲームで良いので、あまり難しいものと構えずに楽しんで学んでもらえたらと思います。

樋口 情報Ⅰは新しい科目。プログラミングばかりが注目されますが、実はプログラミングは全体の1/4で、あとは知識問題です。ほとんどが今後大人の教養として必要になる知識なので、受験のためだけでなく、興味関心を持って自分の将来のために勉強して欲しいです。

数学、化学担当
樋口 裕一 先生

浜学園グループ
沖縄受験ゼミナール

那覇市安里2-9-11 ハマ・ブリーゼ那覇第1
那覇市松尾1-20-15レジデンス松尾1F
那覇市首里鳥堀町4-21 沖縄市胡屋2-1-65 ハマ・ブリーゼ沖縄
宜野湾市普天間1-25-21

【公式サイト】https://okizemi.oes-oki.co.jp/