松田  気がつけば、今年ももう半年が過ぎ、生徒たちはいよいよ夏休みを迎えますね。

太田  そうですね。夏休みは「受験の天王山」と言われ、この長期間の時間の使いかたが、9月以降の学力に大きな影響を与えます。ですから、1日の決められた時間を有意義に使ってほしいと思います。ちなみにガゼットでは、夏休みに各自の課題に取り組めるよう、6月に適性検査+独自検査型テスト及び、県内私立中学対応型テストと、出題形式の異なるテストを実施しました。

松田  それらのテストを行う目的は何ですか。

太田  目的はいくつもありますが、その中で重要度が高い3つをお話します。

①「経験を積む」
②「客観的に自分の位置を知り、自分がどういう タイプなのかを適切に知る」
③「知識を活用できるかどうかを知る」

一つ目は、各テストの出題形式に慣れて経験値を上げることです。自分の力を出し切るという意味でも、できるだけ多くの模試にチャレンジして対応力を高めてほしいです。

二つ目は結果帳票をみて、自分の位置を客観的に把握し、これからの課題を明確にするということです。本番までの学習時間は限られていますから、自分がどういうタイプなのかを適切に知り、課題克服に努めてもらいたいです。県内入試は、標準レベル内容を短い時間で処理できるかが合否を分ける傾向にあります。ですから「標準レベル」の内容が正解していない、「時間があればできた問題がたくさんあった」、というのであれば、ぜひともそこを克服しましょう。

そして三つ目は、本番までに知識を活用できるかどうかです。

松田  そういう意味で夏休みは、今の自分の課題を克服するのに大切な時期になるということですね。
太田 その通りです。今回は知識の活用の観点から、グラフを使った問題の解法を紹介したいと思います。令和5年度の昭和薬科中学の算数や理科、開邦中学の算数独自検査でも出題されていて、答えにたどり着くための読み解きが重要となります。
松田  それではお願いします。
太田  速さとグラフに関する問題です。開邦中学の独自検査では開校以来、毎年、最後の大問で出題されていますから、今のうちからどのような問題内容でも対応できるように、練習してほしいと思います。

太田  この手の問題はまずわかっていることをグラフに書き込んでいくことから始めます。
グラフの縦軸と横軸から昭夫君の歩く速さが求められ、横軸の時刻に着目すると、同じ距離を進んだときの時間の比と速さの比の関係から、昭夫君の走る速さも求められます。ですから(1)の答えは分速160mです。さらに問題文とグラフから、自宅から郵便局までの距離もわかります。

松田  わかる情報を1つ1つ積み上げていって、次の道筋を導き出していけばいいということですね。

太田  その通りです。(2)では『旅人算』の考え方を利用します。すると7時43分に郵便局を通り過ぎた昭夫君は、太郎君に追いつくまでの3分を足した7時46分が(2)の答えです。

太田 (3)自宅から学校までの距離は、昭夫君は自宅を7時39分に出て、7分後の7時46分に太郎君に追いつきました。つまり160m/分×7分で1120m。そして、2人は学校に到着するまでの7時47分までに分速80mで1分間歩いていますから、1120m+80mで、(3)の答えは1200mとなります。

太田  詳しくはユーチューブのガゼットチャンネルをご覧ください。答えを導き出すまでにいろいろと段取りよく、情報を集めて整理していかなければなりませんがトレーニング次第で上達します。ですからガゼットの夏期講習会にぜひご参加ください。

松田 ありがとうございました。
夏期講習会は受験学年の6年生の皆さんはもちろん、次の受験生である小学5年・4年のみなさんの受講もお待ちしております。ぜひ、ガゼットのホームページにアクセス、またはお近くの各教室にお問い合わせください。

企画戦略部 部長 太田 真光さん :広報担当 松田 麗香さん

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